カランダッシュとフィッシャーのボールペンリフィル実力

スイス カランダッシュのボールペンリフィルGOLIATH(ゴリアット)は大変書き味が滑らかで、インクもスッと出始めると評判です。実際にそのリフィルが入っているカランダッシュのオフィスラインボールペンを使うと、くせになります。

インクがスムーズに出るのはインクの質によるところもありますが、高い精度で加工したインクの通り道がボール近辺に設けられているところがミソのようです。

一方、アメリカ フィッシャーのボールペンリフィルPR4は宇宙事業をはじめ、医療現場や警察向けにも使われるほどの高い信頼性を誇っています。もとはNASAからの依頼で無重量で、かつ高温低温で使えるボールペンを開発したのが始まりですが、そのリフィルはフィッシャーの色々なボールペンに搭載され好評を得ています。

実際に使うとボールペンにありがちな書き出しがかすれるということはほとんど経験しません。さらに通常ボールペンは壁面や天井など重力の働く方向から逆らうにつれ、インクは出なくなるのですが、PR4は内部に可動式の仕切り(ボール)があり、インクの部屋とは別に、高圧で窒素を封入し、重力とは無関係にインクがでる仕組みになっています。

さらにその機構の工夫だけではなく、インクそのものが低温から高温まで粘度があまり変わらない性質のものを開発して封入してあるそうです。

下の写真がそのリフィルで、上がカランダッシュのゴリアットと呼ばれる(そう捺印されている…意味は巨大なとか大きいとか)もの、下がフィッシャーのPR4というリフィルです。

で、その2種類のリフィルを低温と高温にさらして、その状態での書き味を試してみました。恒温設備があるわけではないので、低温は冷蔵庫の冷凍室、高温は小ぶりの段ボールにドライヤー、温度計測はガラス温度計です。

低温は-10℃を想定しましたが、-14℃まで下がってしまいました。高温は+50℃を想定しましたが+60℃まで上昇してしまいました。それぞれの状態で書いたのが下の写真です。用紙はロディアのブロックメモです。上から常温(30℃くらいあったでしょうか)、低温、高温です。
cdfi-refil02.jpg
写真からわかるように低温時に差がでました。カランダッシュは低温時にかすれてしまいます。出だしからかすれるわけではなく、途中途中でインクがでません。

フィッシャーは低温時にやや線が細く感じましたがかすれることもなく特に気になることはありませんでした。

一方高温時は+60℃という素手では持てないかなり熱い状態でしたがいずれも非常に滑らかに書くことができました。

本来各々のインク色とペン先は同じであるべきと思いましたが、手持ちの関係でカランダッシュはブルーのM、フィッシャーはブラックのFとなっています。そのようなわけで、あくまでも参考に…。

冬場、スキー場や厳寒での写真撮影などでメモをとる、あるいは夏の暑い車に置き忘れたボールペンでメモをとるなど、低温、高温の状況は意外と多いものです。もっとも体温で温めれば最良の状態にもできますが。

ちなみにリフィルは写真からもわかりますが太さが若干違います。ただ完全互換ではありませんがパーカースタイルの色々なボールペンで少しの工夫でそれぞれ使えそうです。

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